リハーサルでギターの一つ一つの
響きを確かめる藤井さん

 

【出演】 藤井眞吾 / ギター

スペインのギター音楽は非常に多様で、民俗音楽から宗教音楽、クラシックに、現代にと多岐にわたり、何れも深みを持っています。スペインに留学し、スペイン巨匠というべき先生に師事してきた藤井眞吾さんですが、シリーズでスペインのギター音楽のさまざまな魅力をたっぷりと味わってもらおうという新企画。
第1回目は「非常にオーソドックスなスペイン音楽」と「少し珍しいスペイン音楽」をお送りしました。

A.G.アブリル

●「祈り」第4番
 〜今日という日はいつもここにある〜
 〈詩:A.マチャード〉

※A.G.アブリルは現在も活躍中の作曲家ですが、TVや映画の音楽を多く手がけており、ギターの為の作品は決して多いとは言えませんが、「祈り」は中でも傑作のひとつです。

F.タレガ

●アルハンブラの想い出
●アラビア綺想曲
●前奏曲 ホ長調
●マリーア〈マズルカ〉
●涙
●マズルカ ト長調
●アラールの華麗な練習曲
●グラン・ホタ

※F.タレガは「アルハンブラの想い出」の作者として有名ですが、他にもギターの有名な作品を多く残しています。特に小品にすぐれたものがあります。

I.アルベニス

●マジョルカ<舟唄>
●朱色の塔

※I.アルベニスは19世紀の終わりから20世紀にかけて活躍したピアニストです。ギターの曲は一曲も書いていませんが、彼の作品の多くがギターの為に編曲され、かつ、しばしば演奏されていることは非常に興味深いことです。

F.M.トローバ

 「スペインの城」
●トゥレガノ(山の唄)
●トリーハ(悲歌)
●シグエンサ(王女は眠る)
●マンサナーレス・エル・レアル(美しい乙女に)
●モンテマヨール(松のロマンス)
●アルカニス(祝祭)
●アルバ・デ・トルメス(吟遊詩人)
●セゴビアの王城(招集)

※F. M.トローバはギターの為の作品も多くありますが、スペインの「サルスエラ」と呼ばれる、一種の「コミックオペラ」あるいは「オペラ・ブッファ」の作者として有名な人です。作品は何れも「純スペイン的」です。


音色がきれい。前半印象に残った曲は「涙」と「グラン・ホタ」です。「涙」のゆるやかな曲の流れに心が癒された気がしました。「グラン・ホタ」は通常の弾き方とちがうのがおもしく、ドラムのような音を表しているところがよかったです。スペインのゆかいな雰囲気が目に見えてくるようでした。
20歳/女性

生でギターソロを初めて聴きました。胸が一杯です、感激です。もう何も書けません!

53歳/女性

さすがに現代ギター界の第一人者、素晴らしい演奏の一語に尽きる。小品も難曲もスペインの土と風の匂いを感じさせる演奏だった。久しぶりに味わいのある生演奏を聴かせてもらった。

63歳/男性

音色の美しい、とても繊細な演奏でした。また季節に応じた音楽を聴かせて頂けたらと思います。

49歳/女性

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